iPodに入れたヘヴィメタルライブラリをシャッフルして出てきた曲を四の五の言わずに1曲リピートで聴き込みまくれ!

iTunes Music LibraryをiPod touchに入れて通勤時にメタルプレイリストをシャッフルして出てきた曲を1曲リピートで聴き込みまくって今までアルバム単位で聴いてた時には気づかなかったあんなことやこんなことをつらつら書いてみるブログ。たとえナパームデスでもAxCxでも1曲リピートの掟。

Symfonia / I Walk In Neon

イン・パラディズム

イン・パラディズム



元ストラトヴァリウスのGティモ・トルキと元アングラのVoアンドレ・マトスが組んだメロディックパワーメタルバンドの1stにしてラストアルバム"In Paradisum"の終盤の曲。
 
ストラトの"Black Diamond"を彷彿させるチェンバロ?ソロのイントロで始まる同じくストラトの"Eagleheart"っぽいアップテンポな曲にアンドレのゆったりした歌が乗る。
 
新しくはないけど悪くはない。トルキとマトスのコラボは聴いてみたかったけど、予想を超える化学反応はなかった。そんな曲。
 
ちなみにアルバムタイトルの"In Paradisum"は直訳すれば「楽園にて」で、「キリスト教の死者のためのミサで出棺の際に歌われる楽園歌」の意味だそうです。
参考:英辞郎
“In Paradisum”の検索結果(1 件):英辞郎 on the WEB:スペースアルク
 
トルキ&マトスが自分達を死者になぞらえて自らを送る楽曲としてこのアルバム作った(そしてその通りに「送られ」てしまった)、ってのは考えすぎか。

Iced Earth / The Phantom Opera Ghost

Horror Show

Horror Show


メロディックパワーメタルの大御所Iced Earthが2000年に発表した"Horror Show"のラストを飾るプチ大曲。

タイトル通り「オペラ座の怪人」がテーマで、女性Voをフィーチャーしたりパイプオルガンぽい音色のKeyを絡めたりと雰囲気重視の凝った作り。

Matt BarlowのVoも、怪人っぽく歌ったり幽霊っぽく歌ったりスクリームったり静かに語りかけたりと表現力を発揮。

中盤コームダウンしてのアコースティックパートで始まった男女の掛け合いが徐々にエスカレートして再びヘヴィな演奏に戻るあたりが聴きどころ。

このアルバム自体もなかなか良かったんだけど、この後VoのMattは2001年のWTCテロ事件をきっかけに「現実世界で社会に貢献したい」と思い立ち、バンドを離れて警察官になっちゃったそうです。(Wikipedia(English)より)

人生いろいろ。


Revolution Renaissance / Revolution Renaissance

ニュー・エラ

ニュー・エラ


アルバム"Stratovarius"を最後に20年間在籍した、というかその時点で彼自身が最古参メンバーで、実質的に彼のバンドだったStratovariusを脱退したTimo Tolkkiが新たに結成したバンドがRevolution Renaissanceで、そのデビューアルバム"New Era"のラストを飾るアルバムタイトルトラックがこの"Revolution Renaissance"という、ちょいとややこしい曲。

アルバム"New Era"ではVoはパーマネントメンバーを置かず、マイケル・キスクex. Helloween)、トビアス・サメット(Edguy)、あともう一人知らない人をゲストVoとして迎える形でレコーディングされ、この"Revolution Renaissance"という曲を歌ったのはマイケル・キスク

ティモ・トルキとマイケル・キスクのコンビネーションときたら、ハイトーンVoメロスピ・パワーメタル教の信者の人(=俺)にしてみたらもう垂涎なワケだが、そのハズなのだが、…なんかイマイチだね。

6分強と長めのスローでヘヴィな曲なんだが、ただひたすら延々と"Revolution, evolution, resolution, revolution renaissance"が繰り返される退屈な構成だし、曲展開にも特に面白味ないし、キスクのVoは期待通りではあるけど想定内だし。

つーことで、このバンドこの先大丈夫かな〜と思っちゃった曲。

Still Remains / To Live And Die By Fire

オヴ・ラヴ・アンド・ルナシー

オヴ・ラヴ・アンド・ルナシー

アメリカ出身のメタルコアバンドStill Remainsが2005年に発表した1stスタジオアルバム"Of Love And Lunacy"の1曲目。

 

デスメタルスラッシュメタルといった、ややキワモノ系のスタイルだったスクリーム歌唱法が、その活躍の場を拡げてより一般的なメタルあるいはヘヴィロックでも使われるようになって久しい。Bullet For My ValentineとかこのStill Remainsが活躍し始めた2000年代前半頃からは、このスタイル自体がB級マニアックバンドのものから脱皮してメジャーになっちゃって、何とも不思議な気がしたものだ。だってデス声だよ。死んだ声。死んだら声なんか出ないっつーの。つか、そんな声なわけ。

 

さて、この"To Live And Die By Fire"は、イントロ、1番の歌、2番の歌、3番の歌、ハイ終わり!な感じのシンプルな歌。途中ちょっとペースダウンしたり、また速くなったりはするけど、リフで押しまくる割とストレートな曲。クラシカルなギターソロとかないし。そんな暇あったらスクリーム!

 

こういうバンドってライブでVoが声休ませる暇ないんじゃないかと勝手に心配になったりして。

Heavens Gate / No Matter

Hell for Sale

Hell for Sale

Helloweenに続くジャーマンメタルのホープとして期待されたHeavens Gateは、出世作"Livin' in Hysteria"の次のアルバム"He'll for Sale!"でジャーマン臭さを抑えた代わりにオペラやアメリカンロック、シャッフルにブルーズなど様々なテイストを取り入れて音楽性を広げた。バラエティに富んだ楽曲の数々からはHeavens Gateのポテンシャルを感じることはできるものの、作品としてはちょっとピントが甘いな、という気もする微妙なアルバムだった。

 

この"No Matter"は"Hell for Sale!"後半のミドル?スローテンポ曲で、あーもうお前ら俺に嫌なことばっかりしやがってもう我慢の限界!これで終わりにする!俺は永遠に自由なんだぁ!…という、なんだかちょっと破滅的な雰囲気の暗い歌。アルバムタイトルが「地獄売ります!」だからコンセプトには合ってる。

 

でもちょっと弱いね。

 

ひたすらダークでヘヴィなわけでもなく、サビや間奏で一転して激しくなるわけでもなく、終始一貫して淡々と「もう嫌だー。俺は自由だー」と繰り返してる印象。

 

アルバム通して聴けば、こんな曲もあるのかフーンで素通りだけど、1曲取り出して聴き込むと非常に残念感があるなあ。

 

Roland Grapow / The Winner

Keeper of the Seven Keys発表後に脱退したKai Hansenの後任として1989にHelloweenに加入したRoland Grapowが1997に発表した初のソロアルバムが"The Four Seasons of Life"。

GとVoはGrapow自身が担当し、HelloweenのMarkus Grosskopf(B)とUli Kusch(Dr)をリズム隊に擁した強力なメンバーで、Helloweenとはひと味違うGrapow流メタル世界が…と思いきや、割とHelloween風な曲が満載。

この曲"The Winner"はアルバムのイントロに続いてガツンと現れるスピードメタルナンバー。コーラスパートなんかまんまHelloweenに使えそうなメロディ。間奏でパガニーニのカプリス第24番が使われてるあたりは彼が尊敬するYngwie Malmsteenの影響か。GrapowのVoはもちろんMichael KiskeやAndi Derisには敵わないにしても意外と歌えるねえ、という印象。ハイトーンも割と伸びるし。でもまあ、レベル的にはKai HansenやTimo Tolkkiと同じかちょっと上くらいかな。あ、Yngwieよりは断然上手い。

さて、このソロ作の後のHelloweenのアルバム"The Dark ride"あたりで内紛があったようで、Grapow(とUli Kusch)はその後Helloweenを解雇され、Masterplanを結成するんだけど、それはまた別の話。

そういえばパガニーニはメタルで使われるフレーズでしか聴いたことなかったので、あらためてヴァイオリン演奏を聴いてみた。

 

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曲名リスト
1. プレリュードNo.1/プレスト
2. ウィナー
3. ノー・モア・ディスガイズ
4. ショウ・ミー・ザ・ウェイ
5. アイ・リメンバー
6. デディケイテッド・トゥ?
7. サーチング・フォー・ソリューションズ
8. ストレンジ・フレンド
9. ブレッド・オブ・チャリティ
10. フォー・シーズンズ・オブ・ライフ
11. フィナーレ・ドゥ・スーヴェニール
12. リリース・ユア・マスク

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